パーマの仕組みとあれこれ
2022/08/29
こんにちは。山﨑です。
今週あたりから天気予報で雨が降ると予測されている日が増えてきましたね。
しかし日差しもまだまだ強いのでしばらくは晴雨兼用傘が手放せなくなりそうです。
個人的に雨は(ある程度の強さまでなら)好きなのですが、雨が降ると髪がうねる、またはせっかくのセットが崩れるから困るという方も多いのではないでしょうか。私もです。
いっそパーマをかけたら楽になるかな？とお考えの方の為に、本日はパーマのあれやこれやをご説明していきたいと思います。
⚫︎パーマの仕組み
まずはパーマがかかる仕組みからご説明していきます。
パーマは1剤で毛髪内のシスチン結合を還元して切断し、2剤で酸化して再結合させる事でかかります。
シスチンとは、髪の成分であるケラチンというタンパク質を構成する18種のアミノ酸の中で一番多く髪に含まれているアミノ酸です。
シスチンはシスチン結合という結合で出来ており切り離したりくっつけたりする事が出来る特性があります。
このシスチン結合を薬剤(1剤)で切り離し、形付けてまた薬剤(2剤)でくっつけるとその形で髪の形状が固定されます。これがパーマの仕組みです。
●パーマの種類
パーマは大きく分けて２種類に分かれます。
コールドパーマとホットパーマです。
◯コールドパーマ・・・水パーマ、コスメパーマ、クリープパーマ等が分類されます。それぞれの特徴は
・水パーマ…髪にスチーム(水蒸気)を当ててかけるパーマです。
通常はアルカリ剤を使って髪のキューティクルを開きますが、水パーマはスチームを使うことによってパーマ剤が入るくらいまでキューティクルを開かせ、そこへ少量のパーマ剤を浸透させることでパーマをかけます。
髪に負担が少なく潤いと弾力あるパーマに仕上がります。
ただ太い髪や強い癖毛には効果が薄く、持続期間は他のパーマに比べると短めとされています。
・コスメパーマ…従来当てはまる医薬部外品から外れて、化粧品として登録されている髪への刺激が優しめな薬剤でかけるパーマです。
他のパーマよりも薬剤の刺激が弱く、比較的ダメージを抑えられます。
髪のダメージが気になる方におすすめです。ゆるく柔らかくかかるのでナチュラルな仕上がりがお好きな方にとってはメリットですが、しっかりしたウェーブが欲しい方には不向きなパーマです。
・クリープパーマ…薬剤を少なめに使い、髪を一旦乾燥させて癖付るパーマです。
パーマ液(1剤)が作用した後に洗い洗し、ドライヤーやローラーボールと呼ばれる機械などで乾燥させ、髪の構造を低ストレスで変化させます。
時間放置するだけだったり、スチームや遠赤外線を当てたりとやり方がいくつかあります。
髪に負担がかかりにくく、一般的にダメージが少ないと言われています。
薬剤の力だけに頼らず時間をかけてゆっくりと髪の構造を変化させるので、他のコールドパーマより時間がかかる事が多いです。
◯ホットパーマ・・・デジタルパーマ、アイロンパーマ等が分類されます。それぞれの特徴は
・デジタルパーマ…薬剤と、特殊なロッドと機材を用いて熱を加えてかけるパーマです。髪が乾燥した状態の時にカールが強くでます。
熱を加えているのでコテで巻いたようなしっかりしたカールや大きなカールが出せます。直毛の方やアイロンのクセがつきにくい方でもかかりやすいです。
パーマの持ちの良さがメリットですが、逆にスタイルチェンジしにくいというデメリットにもなりえます。
また、加温と乾燥を行うので施術時間は長めになります。
・アイロンパーマ…ロッドではなく、細めのアイロンやコテで形をつけるパーマです。細かいカールや自然な癖毛風のパーマスタイルを作るのに向いています。
乾いた時にしっかりパーマが出るのでセットがしやすいです。
カールやウェーブのサイズが小さい為メンズ向けパーマとしているお店が多く、ミディアム以上の長さには不向きです。
上記以外にも薬剤や手順の違いひとつで異なった呼び名のついたパーマがたくさんあります。
パーマをかけようかどうしようか、自分に合ったパーマは何か、パーマの種類が多すぎて分からない、とお悩みの方は是非当店COCUへお越しください。
お客様に一番合った薬剤、パーマ方法を選定いたします。
スタッフ一同お待ちしております。
それでは皆様、本日もご自愛くださいませ。
